2013年7月5日金曜日

The Wave

では、結論から。

残念なことに、"The Wave"を拝むことができませんでした。
これを見るために、この旅が企画されたのに、まったく持って意味のなさない旅となってしまいました。来て早々ですが。

で、なんでという事なんですが。
すっごく情けなく、恥ずかしくもある話で、道に迷いに迷ってたどり着くことができなかったんです。

前回のブログにも載せたように、当選者に対して案内状とともに、チェックポイントの写真入りの地図が配布されます。当然それを持ち歩きルートを進んでいたんですが、良く似た風景、地形があちらこちらにあること、当たり前のことですが、少しでも歩くと(特に一生懸命あるき下を見がち)ターゲットとなっていた地形の見え方が直前とまったく異なってしまいルートを見失う。そして現在地を見失う、典型的なトレッキング初心者という感じです。

そうなると、もう恐怖しかないんです。
現在地を見失い、方向を見失い、もと来た道を戻ったつもりでも実は方向が異なっており、さらに冷静さを欠き沼化。遭難者です。
気温40°℃弱の炎天下の荒野のなか、一人で道に迷いさまよっていると「もどれないんじゃないか」とか、大げさでもなんでもなく正直、”死”という文字を意識してしまい本当に怖かった。

トレッキング用のGPSは持っていなかったんですが、NIKE+Runという本来はジョギングルートのトレースを内蔵のGPSを使って行うiPhoneのアプリを立ち上げていたおかげで、なんとか一旦正しいルートに戻ったものの、再度ターゲットルートを見失い再度遭難者。
もう全然だめです。

自分を信じて進んではいたのですが、足下は砂場で、かなりの距離をいったり来たりしていたので身体的疲労の蓄積とともに心理的疲労もあり、両足がガッチガチにつってしまったところに、ありがたいことにトレッキングの家族と遭遇。私、相当ヒドい状態だったんでしょうね、しきりに「大丈夫か?」と声もかけていただき、さらに「あんた、全然違う道来てるよ。ここはWirePassっていうトレッキングの道でWaveの方向とは全く違う。」と。

また、「The Waveに行くなら、このWirePassのスタート地点まで戻って再度挑戦しなくちゃいけない。」と。

これが、”The Wave”への第一チェックポイント
で、結局、私は両足がつってしまっており、体力的にこれ以上無理するのは大変危険で、冷静にルート選択ができない状態であると考え、”The Wave”にいくことを断念し、車を停めたトレイル入り口に戻りました。死にたくない。

奥に見える山の中程が
"The Wave"の入り口のようです
近くて果てしなく遠かった、、、

遭難のルートのトレースです
グルグル回ってます
5の方向ではなく、
4から下方向へ行くべきだったようです。
一人の方も含め、多くの人が行っている”The Wave”。
それをブログなどで見るとホントに自分自身に失望します。
ただ、今回断念したことは、きっと正しい判断だったと思う。

2 件のコメント:

  1. 結構大変なんやなぁ。
    俺はそっちではスマホ持ってなかったから
    死んでたかも知れんな・・・
    まぁ無事で何よりです。

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    1. いやぁ、一旦迷ってしまったがばっかりに、冷静さを完全に逸してパニック状態になってしまい、体力が失われてしまった。ただスマホに限らず位置を確認できるGPSは必須だと思う。でも、きっとランナーのKenjiさんなら体力あるので、俺とは違って迷って一旦スタートに戻っても再スタートが切れると思いますが。

      まあ、何事もなく、私のへたれ具合についての笑い話にできてよかった。
      なお当日は、ヘリがいたんだけど、実はこれ本文中に書いた迷子中に遭遇した人に聞いた話しによると、前日に女性がここで亡くなっていた模様で、その遺体の搬送のためだったよう。これを聞いてさらに恐怖心が増したのは事実。

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